この少女は15歳の時に結婚し子供を育てています。 雲南省に住む少数民族の殆どの女性は貧困や習慣のために高等教育を受ける機会がありません。
社会に役立つ人材育成を目指して
日本雲南聯誼協会が2006年より行っている事業です。経済的な問題による貧困や、昔ながらの慣習によって教育を受けることが難しい少数民族貧困女子のために雲南省により実施されている「春蕾計画」参加生徒の中から選抜された女子を、昆明にある全寮制の昆明女子中学校で3年間にわたり支援するプロジェクトです。支援者のことを当基金では里親サポーターと呼びます。そのサポーターにより高校生活3年間を1対1で支援するプロジェクトです。サポーターの支援額は春蕾班で学ぶ学生一人につき30,000円(年間)。お一人で複数の生徒を応援することもできます。その支援金は高校で学ぶための就学費用として、協会及び学校を通して支援生徒に支給されます。
また、年に2回ほど支援生徒との手紙の交流をしていただきます(翻訳は専任のボランティアスタッフが行います)。10代ならではの将来についての相談や悩みなど、女子生徒の成長を支え、応援していただきます。その他には、年に1回春節(日本のお正月に相当)に合わせ支援生徒へのプレゼントや、毎年基金生の卒業式に合わせて実施する「ふれあいの旅」に参加すると、昆明女子中学校を訪問しますので、支援生徒との直接交流ができます。親元を離れ、必死に学ぶ彼女たちにとってサポーターの存在がとても重要なのです。皆様の思いやりとふれあいで彼女たちの3年間を見守って頂いています。
※2024年1月時点において、新規の里親サポーターの募集を行っておりません。
どんな子どもたちを支援するの?
当基金が支援の対象とするのは、省都昆明市にある「昆明女子中学校」春蕾クラスで学ぶ女子生徒です。
■昆明市女子中学について
昆明市女子中学は1908年春に設立し雲南省において女子教育の先駆となった学校です。日本では国立中学に相当し、中学(初中班)と高校(高中班)が同じ敷地内にあります。中学は義務教育で男女共学ですが、高校は政府の規定に基づいた経済的困難を抱える少数民族女子のみを選抜した「春蕾班」で構成され、彼女たちは学校の敷地内にある寮で生活します。日本雲南聯誼協会は昆明市女子中学で高校生として教育を受けている少数民族女子を支援しています。
※今後、同基金は、協会「50の小学校プロジェクト」により開校を迎えた小学校の児童も対象となる予定です。
これまでの実績 ※2020年9月現在
これまでに約320名の里親サポーターにより約980名の生徒が支援を受けてきました。里親サポーターの皆様の真心と思いやりににより、殆どの生徒は大学に進学することが出来、卒業後は故郷で教師、検察官、裁判官、公社指導官、自治体職員など地域の発展に欠かせない貴重な人材として活躍するなど夢を実現することができました。今後は更にこのプロジェクトを拡大させ、日本への留学など更なる人材育成の活動を拡大して参ります。
過去の活動の様子
*2024年1月時点において、ご新規様の里親サポーター募集を行っておりません。