2014年7月10日(木)、昨年に引き続き「25の小さな夢基金」で支援する昆明女子高校春蕾クラスの女子高校生と上海日本人学校高等部の高校生の交流事業を実施しました。このプロジェクトは、協会会員でもある上海森茂診療所・三木秀隆総経理の提案と協力で、昨年から実施されており、初鹿野惠蘭理事長と協会雲南支部スタッフが昆明女子高校から訪問団を率いて参加し、上海現地では在上海日本国総領事、上海日本商工クラブ、日系企業1社に来賓としてご出席いただきました。
上海日本人学校は2011年4月に高等部ができたばかりで、現在124名の日本人生徒が在籍。上海は中国有数の大都市であり、経済、文化、その他の面でも雲南省とは比べ物にならないほど発展しています。一方の昆明女子高校春雷クラスは、雲南省山岳地帯出身で、学費を賄えない貧困家庭の女子を受け入れるクラスです。現在200名余りの生徒が親元を離れ、省都・昆明市で勉強しています。
今回交流プログラムを通し、国籍はもとより、家庭の事情や生活環境まで何もかも違う同世代の若者たちが、異文化への理解と、互いを尊重する心を育み、やがては将来の日中関係を担うような絆を結んでいければと考え、交流事業を開催しました。
上海日本人学校では国際交流委員会の学生が中心となって交流を進め、司会や通訳もすべて学生が行いました。
午前中は、歓迎セレモニーの後、上海日本人学校の授業(数学、国語、英語)を聴講し、リラックスした雰囲気で昆明女子高校春蕾クラスの生徒たちも楽しく参加しました。
午後からは全体交流会を開催し、上海日本人学校の生徒による和太鼓披露や昆明女子高校春蕾クラスの生徒による少数民族の歌と踊りの披露などが行われました。そのほか、お互いの学校生活の違いについてグループに分かれ討論し発表する討論会や日本文化体験交流を行いました。日本文化体験では、和太鼓の体験や、折り紙、竹とんぼ、坊主めくり等の懐かしい遊びを楽しみました。
プログラムにご出席いただいた在上海日本国領事館・小原雅博総領事からは次のようなコメントをいただきました。
「上海日本人学校高等部と昆明女子中学との交流会は、今年で2回目になります。今回、交流会に参加し、改めて、若者同士の交流がいかに重要であるかを実感しました。 私は常々日中の交流、特に若者の交流の重要性を強調していますが、両校の生徒達が手作りの行事を通じて打ち解け、相互理解を深め、友情を育む光景に意を強くしました。これからも、このような交流事業を継続し、両校の生徒たちがお互いに国際感覚を磨き、相互理解を深められることを心から期待しています。」
この交流プログラムを通し、両国の若い人たちが異文化体験を通して、互いを尊重する心を育み、将来の日中関係を担うような絆を結んでいってほしいと願いつつ、プロジェクトは大成功の内に終了しました。