Home > 25の小さな夢基金 > 夢基金卒業生は150名に!卒業生の故郷「シーサンパンナ」プーラン族村とタイ族村訪問― ふれあいの旅2013報告
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 2013年6月29日から7月5日の日程で開催された「25の小さな夢基金」第5期生卒業式とフォーラム「未来を創る」ふれあいの旅。日本からサポーターがお祝いに駆けつけました。参加者を代表し、東郷浩さんのレポートをご紹介します

 この程、11年ぶりに雲南省を訪問しました。前回はシャングリラにあるチベット族の、協会支援第3校目「茂実友好小学校」の開校式でした。その時体調を崩した経験や年齢も考慮し、同行者に迷惑をかけてはと雲南行きを控えていましたが、昨今協会「25の小さな夢基金」で、11年前に訪問した麗江に多いナシ族の生徒を援助する縁に当たりました。今回、サポートする生徒に会うため、雲南訪問を決意しました。
 中国には幾度となく訪れていて、何が起きても不思議ではないというは承知していましたから、今さら驚いたりすることは余りありません。が、しかし、今回は交通アクセスのトラブルになんと4回も遭遇してしまいました。1回目は往路北京から昆明行きの機内でなにも案内されずに3時間待たされ、2回目は早朝昆明からシーサンパンナ行きの飛行機が予告なしのキャンセルになり、3回目はシーサンパンナで旅行代理店が手配の車が無認可で車交換に2時間待たされ、最後は復路昆明から北京への飛行機が2時間遅れ、広い北京空港を走りに走って、ギリギリ予定の便に飛び乗りました。
 北京オリンピックの影響もあり、10年前に比べると中国の公共施設(道路、飛行場、役所ビルなど)は立派なものが建設されるようになりましたが、その運用システムやサービスは変わっていないようです。飛行場は大きく立派になってもアプローチの悪さやトランジットの不便さ、案内のまずさ、そして、トイレも少しはきれいになったけれど、使用マナーの悪さや公共心のなさは、中国にとってまだまだの解決に時間のかかる課題でしょう。

「夢を語る」同窓会は、フォーラム「未来を創る」に改称し、今年も卒業式の前日に開催されました
通訳&司会の名物コンビはもはや阿吽の呼吸。毎度おなじみの高明先生と平田特命支部長

 さて、前段の話が長くなりましたが、今回の旅の目的は「夢基金」春蕾クラス卒業式参加、春蕾クラス生との交流会、そして、今年卒業したプーラン族の玉さんとタイ族の依さんの家族と村を訪ねることでした。

 初日の6月30日は25の小さな夢基金フォーラム「未来を創る」(旧:「夢を語る」同窓会)が開催されました。
 交流会では初鹿野理事長の挨拶に始まり、雲南聯誼協会のビデオによる活動紹介、大学生ボランティアの紹介などが行われた後、いくつかのグループに分かれて日本人サポーターと春蕾クラスの生徒との中国語、日本語、英語のにぎやかな交流がはかられました。

一年に一度、過去の卒業生や現役生が集まり、日本人サポーターに努力の成果を報告する日です
日本人サポーターにとっても、支援の成果をその目で確かめ、自ら支援する生徒と心を通わすまたとない機会
夢基金生による民族衣装のファッションショー。雲南通の皆さんなら、誰が何族か、すぐわかりますよね!?
ハニ族の研究をする阿部朋恒さんは、協会活動初参加。
恒例の大学生日本語スピーチコンテストもやりました!近藤釼一名古屋支部長が表彰状に生徒名を入れていきます
優勝したのはなんと1年生の李秀珍さん。今年から日本語授業が始まった夢基金生にとっても大きな刺激となるコンテストでした
フォーラムでは現地大学生のボランティア組織の正式発足も宣言。初代リーダー于瑋さんに盾が渡されました
協会活動への協力を通し日中の懸け橋目指す「雲日国際大学生協力会」、ここに正式始動!
最後は、日中の誰もが知る名曲「昴」を、全員で大合唱。
日本人サポーターと一緒に作った”夢を載せる”風ぐるま。皆の夢が叶うその日まで、協会は活動を続けます!

 7月1日は「25の小さな夢基金」昆明女子高等学校の卒業式が同校で開催されました。式典の後、卒業生と我々支援者との交流時間が午前中いっぱい設けられ、卒業生から感謝の言葉や喜びにあふれる言葉をつぎつぎと聞かされました。交流後は学食にて一緒に昼食をとり、記念撮影のあと散会しました。

3年間の高校生活の重み。全員分の卒業証書が各クラスの代表に手渡されました
皆さんからお預かりした支援金の目録を校長先生に贈呈
3年間よく頑張りました!達成感で輝く笑顔がまぶしい
日本からかけつけたサポーターに笑顔の卒業報告
今年も通訳を務める日本語専修の大学生が大活躍
皆さんおめでとうございます!でも人生の本番はまだまだこれから。これからも応援しています

 7月2日は昆明からシーサンパンナ・タイ族自治州の景洪に飛び、飛行場から車で南西に2時間半ほどのミャンマー国境に近いプーラン族の玉さんの実家とその村を訪ねました。村は90世帯、290人ほどの小さな部落で、玉さんの祖父母、両親の家族はもとより村人も大歓迎で迎えてくれ、手作りの食事をふるまわれました。その後、車で10分ほどの小学校を視察。日本からの援助で昨年建設された校舎と政府援助の二棟からなり、辺境の小学校としてはまずまず。校長先生たちの話では、玉さんが無事大学に合格すれば、周辺の村で初めての事例だとか。ぜひ、村に戻って活躍してほしいと言っていました。

 翌日は前日ラオスの国境に近いタイ族の依さんの実家を訪問しました。景洪市から南東に車で2時間半、車窓にはバナナ栽培の畑が広がっていました。依さんの村は幹線道路から更に20分ほど奥に入ったところでした。依さんの家でも祖父母、両親、兄夫妻や村人に、手作りの食事やにぎやかな歌の歓迎を受けました。タイ族は女性の方が男性よりも強いようで、女性が積極的に乾杯にやってきたり、歌も上手で前向きでした。この日の訪問は予告なしでしたが、大歓迎の中、戻る時間も夕刻になり、ホテルには21時半過ぎの帰還となりました。 今回は、若い少数民族の高校生の夢や独特のはじける笑顔が印象的で、深く心に残るふれあいの旅でした。

プーラン族・玉応坎さん(前列右から2人目)とタイ族・依金罕さん(同3人目)。人生初の飛行機で里帰りです
玉さんの故郷・プーラン族村の素朴な風景
電気もたまにしか届かないという村で、プーランの人々は昔ながらの生活を続けています
玉さんの小学校の同級生は15歳で結婚し、子どもを産みました。ここではそれが普通なのです
玉さんのご家族。一行を熱烈に歓迎してくださいました
玉さんが大学に合格すれば、村で初めての大学生。玉さんは村人の誇りです
玉さんの出身小学校を訪問
プーランの可愛い子どもたちが迎えてくれました
みんな、玉先輩を見習っていっぱいい勉強して、夢をかなえてね!
依さんの実家は予定外の訪問だったにも関わらずここでも熱烈なおもてなし
タイ族の伝統的なご馳走に舌鼓。他では決して味わうことのできない料理の数々、そして精一杯のおもてなしに感動です
「娘が勉強を続けられるのは協会のお陰」。繰り返される感謝の言葉に目頭が熱くなりました
【ふれあいの旅参加者(敬称略・順不同)】佐々木英介、久継智弘、東郷浩、樋口忠治、近藤釼一、佐伯義博、下垣昭宏、南里稔、武田忠通、外川智大、阿部朋恒、平田栄一、初鹿野惠蘭、事務局(中洲慶子、林娜、蔦宮子)
【通訳ボランティア(敬称略・順不同)】高明(雲南大学滇池学院日本語学科講師)、張哲、張璇璇、華雨、王蔚、王碩嫱、黄清瑜、虞新恵、厳鐳、胡雪、周暁帥、申婷、銭美珠、曹婷玉、張小棟、陳略、唐艶娥、陶敏、莫一凡、楊鴻維、楊丹、李秀珍、李麗、李莉、李昕、陸小青、劉媛媛、劉曼、林琳、舒星、于瑋、于鳴寰、尹科璇、狄猛 、趙甄凡
【協力団体(順不同)】昆明市女子中高等学校、雲南省婦人聯合会、雲日国際大学生協力会、シーサンパンナ・タイ族自治州勐海県政治協商会議、プーラン山郷曼囡小学校
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