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文章は当協会会員の平田栄一氏による
(東京本部にて一部改変)

「25の小さな夢基金」第1期生卒業式

 2009年6月30日(火) 春蕾の卒業典礼
小雨模様の昆明市内。昆明女子中学校春蕾クラスの中で、協会の就業支援事業「25の小さな夢基金」の奨学金を受けている10人の里子生徒が目出たく卒業の日を迎えた。「夢基金」第1期生である。

 卒業式典は2時過ぎからはじまった。学校関係者の挨拶に続いて、生徒が順に壇上に登り、自己紹介とセンター試験の成績と志望大学・進路を発表。得点568点を最高に、平均500点以上を獲得し、全員がほぼ第一志望の大学へ進学できる見込みだという。北京大学、雲南大学、四川大学などハイレベル校ばかりである。

 生徒を代表して唐過宝さんが「里親の支援によって、行けないと思っていた高校を卒業することができ、さらに大学へ進学できるチャンスを与えて頂いたことに心から感謝します。春蕾生徒は夢の実現に向かってさらに努力し、国家や社会に役立つ人間となって協会のみなさんのご期待とご恩に応えます」と挨拶。最後に、協会理事の北原茂実氏が「みなさんが今日の日を迎えられた理由がわかりますか」と前置きして、「それは、支援をしてくれた人々のお蔭もあるけれど、なによりも大切なことは「学びたい」という「強い意思」があなた方にあったからです。意思があれば夢は実現する。これからも「強い意思」を持ち続けなさい」と挨拶。生徒達には、なによりも心強い激励となったのではないだろうか。式典に参列した者全員に大きな感銘を与えた。

里親と里子の交流会

 式典終了後、今回の開校式の旅に参加した里親とそれぞれの里子生徒が対談し共に卒業の喜びを分かち合い、別れを惜しみつつ会場を後にした。雲南省に残るもの、故郷へ帰るもの、テレビでしか見たことのない大都会へ出るもの、彼女たちはそれぞれに新しい世界への一歩を踏み出そうとしている。が、卒業の喜びの反面で新たな問題も抱えている。それは、大学進学に必要な学費の問題である。奨学金を利用できるとはいえ、それだけでは足りない。大半の家庭が入学金・生活費などを工面するために借金をせざるを得ないという。どこまでも貧困の連鎖が付きまとう。そういう中で、「大学生になったら協会のボランティアとしてお手伝いします」の一言に胸を打たれた。

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