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日本雲南聯誼協会 少数民族 大きな舞台に立つ君に幸あれ!

親愛なる徳英さんへ、ご結婚のお祝いを申し上げます!

あなたが幼なじみのモソ族の王子様と家庭を築かれると聞いて、私は心から嬉しく思いました。幸せを見つけましたね!新年を迎えて、新しい装いで新婦として新たな人生の第一歩ですね。この立春の日、北京オリンピックの開幕に加えて、本当に喜ばしいニュースです。

時間が経つのは早いもので、あなたと知り合ってもう14年です。縁に導かれ出会ったのは2007年。その頃、本当に助けを必要としている人達のもとへと、何度も山村地区を訪れていた私は、雲南省婦人聯合の案内で初めてあなたに出会い、そして協会が昆明女子で行う「春蕾プロジェクト」で、幸運にもあなたの支援者となることと成ったのです。その後、遠く日本からあなたが頑張って学び生活するのを見守ってきました。

手紙でのやりとりから、あなたがいつも努力し成長しているのを感じ、いつか必ずご家族と故郷の自慢の女性になること、そしてモソ族の歴史に残る素晴らしい女性になることを信じていました。あなたが送ってくれたブックカバーと腕時計は、宝物として大切にとっています。胸の中から暖かい思いが沸いてきます。何年ものあいだ、あなたが懸命に努力する姿を見て、あなたの成長と変化を見てきた私には、まるで厳しい冬を越えた春の蕾が、芳香とともに美しく花を咲かせたかのように思えます。(実家の農作業を手伝う徳英さん。周りは急斜面なのでひたすら人力が頼りです)

大学卒業後は、協会の15周年記念の際に、あなたを日本に招いて交流をしましたね。あなたに会って、とても親しい感じがしました。あなたの誠実さと純粋さに深く心を打たれ、協会をこれからも前進させようと励ましを受けました。苦労を経験した人とはとても善良で、「一滴の水の恩は泉のような水で返す」気持ちを持っています。

他の多くの春蕾生達と同じように、あなたは学校で知識を学び、感謝を学び、あなた自身の努力で大学へ進み学びを深めました。あなたの姿は、私たち協会がずっと堅く信じている「魚を与えるよりも魚の捕り方を教えるべし」という思いに、さらなる希望と自信を添えてくれました。その道のりは決して平坦なものではありませんでしたが、今は感動と喜びにあふれています。努力は必ず報われるということを証明し、私たちに信じさせてくれました。

大学入学後には、協会の活動に同行して老木坝の小学校を訪れましたね。やんちゃなかわいい小剛の初めての入浴、あの楽しく朗らかな笑い声は、今でも私の記憶から離れません。 (貧困地区の子供の体を洗ってあげる様子、奥に徳英さん)

故郷に戻ったあなたは、協会の昆明事務所で一年働いてくれました。「知恵と志を支える」という協会の理念を持って、協会のためにたくさんの仕事をしてくれました。「春の蕾を支え、春の光を手にしよう」「一人の子供を助け、ひとかけらの希望を勝ち取ろう」という私たちの思いを、誠実に守ってくれました。そして愛のバトンをより多くの人に渡し、助けの必要な多くの子供達に未来と希望を与えてくれました。初心を忘れない、本当に素晴らしい女性です 。(協会で仕事をする徳英さん)

徳英さん、私は、あなたとの約束を覚えていますよ。あなたの結婚式には、協会の皆さんと一緒に麗江に行って、あなたの人生で一番幸せな瞬間を見ると約束しました。あなたは、馬を連れて村の入り口まで私たちを迎えにきてくれると言いました。この時をどれだけ待っていたことでしょう!新型肺炎の蔓延でこの約束を守ることができないのが、残念でたまりません。

親族一同、実家の門の前で
結婚式の様子

遠く日本から、空を見上げ、あなたへの祝福の思いを雲にのせて届けたいと思います!どうぞお二人で支え合い、思い合い、共に生き、共に老い、末永く仲良くお幸せでありますように。

暖かい春が来てコロナの影響もなくなったら、麗江に行きます。たくさんの春蕾達が、あなたと同じように優秀で素晴らしい女性になるよう、力を注ぎたいと思います。再会を楽しみにしています。

徳英さんの故郷

新しい一年、新しい生活、どうかこれからも感謝を胸に、優しく強くいてください。眼には光を、足はさらに遠くを。善良で地に足のついた生活の中でも楽しみを忘れず、一日一日が暖かく朗らかでありますように、自分の思い描く人生でありますように。お二人が幸せでありますように。万事順調でありますように。世界も美しく優しくありますよう願っています。

最後になりますが、どうぞあなたの王子様にも、私からの祝福の気持ちをお伝えください!

初鹿野 恵蘭

2022年2月4日 立春 日本東京にて

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