認定NPO法人日本雲南聯誼協会 理事長 初鹿野惠蘭 挨拶 

これからの20年に向けて

 月日の流れは早いもので、「認定NPO法人日本雲南聯誼協会」は設立20周年を迎えました。振り返ると、ゴールの見えない長く困難な道を、日雲の子どもたちのためにマラソン選手のようにひたすら走り続けてまいりました。時には厳しい状況に陥ることもありましたが、皆様の深く温かいご理解に支えられ、茨の道を乗り越えることができました。特に協会顧問の片岡巖様には、経営される「株式会社技術評論社」の一室を2003年から無償で提供していただいており、おかげで協会は心ゆくまで活動できております。ここであらためて厚くお礼申し上げます。

 新たな時代を担うのはいつも「若者」です。子どもたちの健全な成長は協会 にとっての大きな喜びであり、その成長 の土台として「教育」は欠かすことのできないものです。教育は知識だけでなく、思想」「夢」「志」をもたらします。そ れらを手にした子どもたちの可能性は無 限大で、予想できないほどの成長を遂げ、社会に貢献できるようになります。しかし、雲南省の山奥で暮らす少数民 族の少女たちに対する「教育」への理解は、社会的にまだまだ低いのが現状です。彼 女たちはいずれ母親となる、社会にとっ てなくてはならない存在です。

 彼女たち が教育を受けられれば安定した社会に繋 がるはずと、私たちは2006年に「 の小さな夢基金」プロジェクトを立ち上 げ、昆明の高校に入学した少女たちが社 会に羽ばたくのを手助けしてきました。 私と協会が抱く夢は、さらに年先に向 かって子どもたちが平等に教育を受けられる環境を整えることです。平和な社会 で子どもたちの輝く笑顔がいつも安心し て見られれば、どんなに素晴らしいことでしょう。一人ひとりの人生が豊かな社 会を創るために、年齢や国籍に関係なく力を合わせて進んでいきましょう。

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