Home > 25の小さな夢基金 > 雲南省昆明市、少数民族の女子児童に教育の機会を ~協会の新たなプロジェクトとして視野に~
雲南省昆明市、少数民族の女子児童に教育の機会を

 8月26日、初鹿野理事長、北原茂実理事をはじめ協会関係者が昆明人民路にある昆明女子中学を訪問しました。

 昆明女子中学は1908年に開校し、100年近い歴史を誇る、雲南省唯一の中・高一貫女子中学校です。また雲南省の貧困地域より少数民族の学生を受け入れる全寮制の「春蕾班(春蕾クラス)」を開設していることでも有名です。

 1989年から中国児童少年基金会では、貧困地区の女子に学費等を援助し教育を受けられるように支援する、「春蕾プロジェクト」を実施しています。今回の昆明女子中学の「春蕾班」は、雲南省児童少年基金会、雲南省婦女連合会、雲南省教育委員会、雲南省民族事務委員会の協力により1997年に始められた「春蕾プロジェクト」の中高校生寄宿制クラスで、これまでの7年間あまりで雲南省の17州出身の23少数民族の優秀な貧困学生、約400名の教育を支援してきました。2005年の進学率は100%。全ての卒業生が省内外の大学へ進学したそうです。

 民族衣装に身を包んだ学生たちに歓迎され校舎に入った初鹿野理事長一行は、展示室で「春蕾班」についての紹介を受けました。展示室では、春蕾プロジェクトの概要、手芸や裁縫、語学などのクラス紹介、学校の歴史、学生の出身民族などが写真を交えて紹介されていました。

 少数民族地域では貧困がさらに厳しく、女子の小学校以上の教育に対し理解や支持が得られないことも少なくありません。このような環境にある女子にとって「春蕾班」の存在はとても頼りになるものに違いありません。プロジェクトと学生について話をきいた北原理事は「素晴らしい若者達の将来のために」と、日本・雲南聯誼協会を代表して、図書費用5万円を寄付しました。

 また、初鹿野理事長からは今後昆明女子中学と提携して少数民族の優秀学生を支援すること、日本から様々な図書を寄付すること、協会の昆明会員を講師として、1週間に1回、日本語クラスを開くことを考えています。この提案は学校の先生方にとても喜ばれ、今後具体的な協力の話をしていくことになりました。

 最後に学校から初鹿野理事長と北原先生に一筆残して欲しい、と要望があり、理事長は「自立・自信」、北原先生は「走れ、君達の夢のため」という言葉を贈りました。

 今後、昆明女子中学への支援により、少数民族の若者を応援できるだけでなく、日本語クラスを通じて日本の文化を広げられるようになれば素晴らしいですね。
 今後の進展についてどんどんご報告していきますので、お楽しみに!

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