笑顔溢れる未来へ向けて-2012夢基金ふれあいの旅②
>>> 前日に行われた「夢を語る」同窓会の模様はこちらから
「夢基金」第4期生卒業式
2012年7月1日、「夢を語る」同窓会の翌日に行われた卒業式では、春蕾クラスを巣立つ子供たちが、晴れやかな表情で卒業証書を受け取りました。楽しかった学園生活を終え、それぞれ次のステップに踏み出す子供たちの瞳は輝きに満ちていました。驚いたのは卒業証書の中に成績表が印刷してあったこと。でも大半はAで、BやCはほとんど見つかりませんでした。
夢基金生の故郷・臨滄市滄源を訪ねる
卒業式の日の午後、一行は卒業生・陳紅さんの故郷、臨滄市滄源ワ族自治県へと向かいました。翌2日には、陳紅さんの家がある永冷村を訪問。7月1日~3日の間の短い旅になりました。バスを降りた一行をまず迎えてくれたのはトラクターにつながれた牛でした。陳さんのおじさん陳小明さんによると、このあたりの農家は主にお米やトウモロコシを作っているとのこと。もし陳紅さんのように、子供が都会の学校に行くと年に年収の三分の一から半分もの仕送りが必要だそうです。
少数民族には一人っ子政策が適用されない一方で、子供二人を中学、高校に行かせようとすると、友達や親戚から借金するしか方法がないのが現状だそうです。協会の活動が支援を受ける側にとってどういう役割を担っているのか、改めて考えさせられました。
今回の旅では多くの地元政府、財界、教育関係者と会食しました。でも、参加者の心に一番残ったのは、やはり春蕾クラスの子供たちと学生食堂で一緒に食べた昼食だったのではないでしょうか。子供たちの笑顔は、サポーターにとって最大の励みです。夢を語る彼女たちの表情からは、純粋な喜びや希望、あるいは支援を受けて勉強させてもらっている責任感がうかがえました。その視線の向こうにある未来、それこそが教育支援の目的なのだと実感を深めた旅でした。
(木本一彰=会員、協会翻訳室室長)
永冷村ではワ族の子どもたちが通う小学校を訪問 子どもたちは、踊りを踊って歓迎してくれました みんな勉強が大好き!
全校児童38名、中国国内の教育支援活動により建設された小さな学校です夢基金今期卒業生・陳紅さんのうちにやってきました 陳さんのご両親は出稼ぎのため他省に住んでいて、家の中には何もありません 陳さんのおじさんのお宅で、昼食をご馳走になりました 陳さんの親戚が作ってくれたワ族伝統のご馳走に舌鼓 「夢基金」今期卒業生の陳紅さん(左)。おばあさんとともに 一行を温かく迎え入れてくれた陳さんのおじさんと親戚の皆さん 陳さん、御親戚の皆さん、
どうもありがとうございました!実は滄源は中国の端っこ。この石碑の向こうは、もうミャンマー! 神秘の民族・ワ族の伝統を今に伝える集落「ワ族原始村」も訪問 昔ながらの生活を守りながら、静かに暮らすワ族の人々ともふれあいました
【ふれあいの旅参加者(敬称略・順不同)】岩間辰志、佐々木 英介、田島伸浩、久継智弘、平本美智明、木本一彰、山田徹 夫、大﨑功雄、近藤釼一、千々岩哲、樋口忠治、三木秀隆、 佐伯義博、南里稔、北原聡子、滝澤崇、平田栄一、初鹿野惠蘭、雲南支部事務局(林娜、中洲慶子)
【通訳ボランティア(敬称略・順不同)】高明(雲南大学滇池学院日本語学科講師)、陳莉莎、陳略、劉穎、胡霞、卞文潔、李 莉 、姚遥、于瑋、張璇璇、張倩、阮琳舒、佟超、李彦林、 張皓、字素梅、魯哲学、康慧京、彭浪浪、殷維維、蒋子璐、葛瑶、陳星凝、田亜娜、周衛、熊建麗、王婷婷、王寧
【協力団体(順不同)】雲南省統戦部、雲南大学滇池学院日本語学科、昆明女子中高等学校、雲南省留学人員聯議会(協 会支援小学校23校目合同支援組織) 雲南省浙江商会党委員会、臨滄市人民政府、臨滄市人民医院党委員会、臨滄市文化体育局、臨滄市衛生局、臨滄市招 商合作局、臨滄市外事弁公室、臨滄市滄源ワ族自治県人民 政府、臨滄市滄源ワ族自治県招商合作局、滄源県勐董鎮永冷希望小学校