Home > 25の小さな夢基金 > 少数民族の女の子たちに夢を! 4回目の「夢は叶う」講演会を開催しました
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 2013年5月18日、「25の小さな夢基金」昆明女子中学において第4回『夢は叶う』講演会が開催されました。

 今年、はるばる昆明までお越し頂いた講師は富士電気株式会社元会長の加藤丈夫さんです。前日夕刻にご到着後、ゆっくりお休み頂く余裕もなく翌日ご講演をいただくハードスケジュールにもかかわらず、笑顔で感銘深いお話を春蕾生徒たちに届けてくださいました。講演は、自己紹介を兼ねた加藤さんご自身の20年に及ぶ中国との関わりから始まり、本題は『子どものために一生を捧げる——加藤謙一の話』と題して、加藤さんのお父様のお話でした。 

 お父様は青森県生まれ。「子どもは国の宝。子供が良くならなければ日本は良くならない。 この子どもたちのために尽くそう」との思いで小学校教師の職を選ばれたそうです。特に国語教育に情熱を注がれ、その一環としてクラス雑誌を手作りして生徒に配布したところ、子どもたちは「目を輝かせて喜んだ」そうです。 父上は「この喜びを日本全国の子どもたちに伝えたい。子どもたちが喜ぶ雑誌をつくりたい。 そのためには東京の出版社に入り、少年雑誌をつくろう」との思いを強くし、教師の職を辞して上京。苦節3年の後、講談社に入社。間もなく、『少年倶楽部』という子ども雑誌の編集長に抜擢され、念願の編集者の道を歩むことになりました。そして、戦前戦後を通じて、編集者として手塚治虫や藤子不二雄など数多くの漫画家や作家を育て、『鉄腕アトム』『ドラえもん』『オバケのQ太郎』など子どもたちに夢を与える作品を世に出しました。『鉄腕アトム』『ドラえもん』『オバケのQ太郎』は中国でも子どもたちの人気者です。お話の途中でスライドが映し出されると、春蕾生徒たちは「知ってま〜〜す!」と身を乗り出して加藤さんの講演に聴き入っていました。
 講演の後段、父上は教師を辞めて編集者となり、手塚治虫は医者になる道を捨てて漫画家になったこと挙げて、両者に共通していることは「これを成し遂げたいという強い心」だったと指摘され、「夢を叶える」には、まず周囲の人の意見を聞いて「大きな夢」をもつこと、そして「これ」と決めたら、「投げ出さず、元気に突き進むこと」と春蕾生徒にアドバイスを送って講演を締めくくられました。

 春蕾生徒は自分たちが大好きな日本の漫画の裏側に人の生き方を巡る逸話があったことに痛く感銘を受けたようです。講演終了後、加藤さんへの質問希望者が続出し列をなすほどの熱気に包まれ、講演会は賑やかな笑い声の中で終了しました。

(平田栄一=昆明特命支部長)

当日従事者(順不同・敬称略)
【講演者】
加藤丈夫(富士電機株式会社元会長)
【聴講者】
夢基金生158名(1年生155名、2年生3名)、雲南大学滇池学院生6名
【ゲスト】新井淳一、安保尚子、三木秀隆、佐伯義博
【通訳】高明(雲南大学滇池学院日本語科講師)、初鹿野惠蘭
【事務局】
初鹿野惠蘭、平田栄一、林娜、中洲慶子
【協力】メディネットインターナショナル株式会社、昆明女子中学校
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