前日の視察地より7時間ほど車に揺られ、白雲小学校のある岔科鎮に到着しました。赤い土の壁で出来た家並みが続き、中東のような印象を受ける町です。旧校舎は100年の歴史のある木造で、門の彫刻が素晴らしく、左右の狛犬は子供たちが沢山座って撫でたのか、つるつるして頭が磨り減っていました。日本のお寺を思わせるような学校で、危険でなければ是非使い続けてほしいとおもってしまうほど美しいものでした。
旧校舎の裏に白い壁の現代風の小学校が建設中でした。このまま旧校舎を使い続けるのは危険だということで工事が始まったそうです。資金は政府より15万元、住民が5万元を集めたものですが、生徒と教師の宿舎用の費用が絶対的に足りていません。その為、結局旧校舎を宿舎として利用しているそうです。初鹿野理事長曰く、「換湯不換薬。」スープを換えても薬を換えずにいるように、違うことをしても結局中身は換わっておらず、ここの学生や教師が危険な所で学期を過ごすということは同じです。小学校視察の後、学校の周りの村を歩いて回りました。土壁の集落を豚や牛、馬、鶏が人と同じように歩いて回っていたのが印象的でした。かなり強い家畜の臭いもして、特に雨季になった場合の衛生状況が心配されました。