「日本雲南大学生交流スタディツアー」活動記録
2015年3月3日(火)~3月14日(土)、昨年に引き続き「第2回日本雲南大学生交流スタディツアー」を開催いたしました!このプロジェクトはグループワークを通して日本と雲南省の大学生が見識と相互理解、そして信頼関係を深めながら「大学生だからこそ出来る『社会貢献プラン』」を発表する事業です。
今回は日本側からは公募で集まった8大学9名(女性9名)が参加し、雲南側からは協会と提携する4大学より少数民族を含む15名の大学生が集いました。初鹿惠蘭理事長と他スタッフ4名(雲南支部含む)の引率のもと、前半は昆明市内を中心にグループワーク、中間に弊協会支援第19校目老木壩小学校・21校目老村小学校へ訪問、後半は昆明市内へ戻り社会貢献プラン発表会準備を行うといったプログラム日程で実施されました。
初日のオリエンテーションでは、自己紹介とグループ毎に活動計画を報告したあとおなじみとなったスタツアスペシャルユニフォームを日本から配布し教室はピンク一色に!そして恒例のダンス練習では某アニメダンスを披露、笑いが絶えませんでした!午後からは食文化交流で日本・雲南それぞれの郷土料理を作り食べあうプログラムです。
日本側では調理実習も実施し準備しました。日本から用意したメニューは炊き込みご飯けんちん汁、野菜炒め、フルーツポンチ、豚肉のしょうが焼きなどです。雲南の学生はレモン汁と香草・唐辛子の和え物、甘辛く煮込んだ手羽先、水餃子などを作りました。料理が完成したあとは皆で楽しく食事会を開き、自分のチーム以外の学生とも交流を深め、どの料理が一番おいしかったか学生投票を行った結果、なんと日本のけんちん汁が第1位を獲得しました!
少数民族の村でフィールドワークを実施!
食文化交流の翌日からはチーム毎にフィールドワークを実施。「環境衛生」チームは学生自ら環境保護庁へ赴き、聞き取り調査を行いました。「観光労働」チームは雲南省昆明市海外旅行会社の宋東升様にインタビュー、「労働」チームは雲南百薬という花の工場を訪問、また雲南民族大学の大学生を対象にアンケート調査を行い、市内だからこそできる調査を積極的に行いデータ収集に力を注ぎました。
ツアー中盤では現地の実情を知るために実際に少数民族の人々が暮らす農村まで足を運び、村の小学校に寝袋で宿泊し、小学生と交流をしました。本ツアーは第1回参加学生の強い希望により開催が実現し、その中でも「栄養改善」チーム「口腔衛生」チームは第1回にも参加した学生により構成されています。3月7日(土)~3月10日(火)の老村小学校訪問では「栄養改善」チームは会員の新田真弓様にご寄贈いただいた体脂肪計で小学生の身長と体重、体脂肪を測り、栄養教育を行いました。また「口腔衛生チーム」は手作りの小道具を使った劇を発表し、川西商事株式会社様とデンタルプロ株式会社様からご提供して頂いた歯ブラシで歯磨きの実践演習をしました。老木壩村では「民族教育」チームは学生同士のそれぞれの得意分野を活かして日本人学生は計画・質問事項などを作成し、村人へのインタビューは雲南学生が担当するなどチームプレーを発揮していました。
またハウス食品株式会社から両村へカレールウをご提供して頂き、大学生たちがそれぞれ小学校の子どもたちに「日本の国民食〝カレーライス〟」を振舞いました。
体脂肪計をご寄贈いただいた会員の新田真弓様、歯ブラシをご提供いただいた川西商事株式会社様、デンタルプロ株式会社様、カレールウをご提供いただいたハウス食品株式会社様にはこの場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
いよいよ発表審査会!
ツアーの最終日3月13日(金)には雲南師範大学外国語学院の教室をお借りして、社会貢献プラン発表審査会を行いました。審査員として、理工大学質量発展研究大学院教授・斉先生、雲南民族大学日本語学科日本語教師・後藤裕人先生、雲南大学日本語教師・李先生、雲南大学日本語教師・李先生にご参加いただきました。昆明市に戻ってからはどのチームも一睡もせずにパワーポイントを用意し、準備を進めてきました。
その結果、「口腔衛生」チームと「栄養改善」チーム、そして「教育エネルギー」チームが優秀賞を獲得し表彰を受けました。「教育エネルギー」チームは当初、村のエネルギー事情について調査する予定でしたが、聞き取り調査や子どもたちの交流を通して村民の防災意識が低い事実を突き止めました。そこで大学生が小学校で防災訓練の課外授業を行う提案をしました。これらの社会貢献プランは、帰国後3月21日に弊協会理事・役員顧問に対し報告会を行いました。
最後に、本ツアー雲南大学生代表の金茹秀さんから次のコメントをいただきました。
「第二回日本雲南大学生交流スタディツアーはもう終わりましたが、皆さんと一緒に過ごした日々がありありと目に浮かんできます。私はリーダーとして、皆さんがずっと協力してくれたおかげで今回のスタディツアーは大成功しました。子どもたちは日本語が分かりませんが日本人のお姉さんたちと仲良くなって、一緒に遊んだり、絵を描いてもらったり、授業も受けて、いい経験になったと思いました。それに、子供が私たちを尊敬していて、私たちは子供に信頼されて、それはどんなに幸せなことでしょう。この経験も私にとって大切な宝物にしたいです。そして、協会にも感謝の意を表したいです。このような機会を作ってくれいて、本当にありがとうございました。皆さん、お疲れ様でした!また逢いましょう!」
日本と雲南の大学生にとって交流することは大変貴重な財産であり、これこそが協会が主催するスタディツアーの大きな収穫だと考えています。
ただ今、8月19日(水)~8月29日(土)に開催される「第3回日本雲南大学生交流スタディツアー」の準備を着々と進めています。
「アジアの未来に貢献したい」と考えている大学生の皆さん。現地の大学生と一緒に「学生だからこそ出来る社会貢献」を考えてみませんか?
参加者(敬称略・順不同)
【日本】天野結生、荒木美紀、木下千尋、佐生明佳、佐藤安奈、藤田はるひ、三浦愛、御崎いづみ、渡部優美
【雲南】劉依萌、甘黎、文家豪、苞西、卞子豪、谢曦翎、朱京、劉慧娟、楊淦、張昱、石静、王婉婷、金茹秀、雷会蘭、秦徳英
【認定NPO法人日本雲南聯誼協会】
東京本部 理事長・初鹿野惠蘭、林則幸、廣瀬園子
雲南支部 劉泓韜、秦徳英
【協力者の皆様】
日本:技術評論社、川西商事株式会社、デンタルプロ株式会社、ハウス食品株式会社、新田真弓様
中国:雲南師範大学、老村小学校、老木壩小学校、環境局、雲南省昆明市海外旅行会社・宋東升様、理工大学質量発展研究大学院教授・斉先生、雲南民族大学日本語学科日本語教師・後藤裕人先生、雲南大学日本語教師・李先生、雲南大学日本語教師・李先生、陸欣妍
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