Home > 50の小学校プロジェクト > 候補地の視察・着工式 > 第16校目 外務省「日本NGO支援無償資金協力」による巴坡小学校への資金協力決定!

中国雲南省最奥の秘境・独龍江 ついに日本外務省の支援協力決定!

 2007年3月6日~9日、「日本NGO支援無償資金協力(※1)」贈与契約式出席のため、初鹿野惠蘭理事長、北原茂実理事、曹光顧問、東京本部七田が、協会としてははじめての訪問地となる、中国は重慶市へと赴きました。今回の重慶訪問は、当協会の雲南省独龍江郷巴坡小学校(※2)建設プロジェクトが、重慶日本総領事館の管轄(雲南省には総領事館がありません)となっているからです。

 契約式は、冨田昌宏総領事の流暢な中国語で、挨拶と今回の巴坡小学校建設事業の概要説明があり、続いて初鹿野理事長から、協会の紹介と今回の事業についての説明、そして日本政府への感謝の意が述べられました。続いて贈与契約書への署名が行われ、総領事と初鹿野理事長の握手と乾杯で契約式は無事に幕を閉じました。

 契約式終了後は、初鹿野理事長をはじめとする協会メンバーで日本総領事館を訪問し、冨田総領事と1時間半にわたり会談を行いました。話題は、協会の活動の紹介に始まり、重慶市の現状、日本のODA支援について、さらには医療環境問題にも及びました。特に、現在雲南省での脳神経外科病院設立を目指している北原理事からは、戦略的な医療支援への熱い想いが語られ、冨田総領事も大きな関心を示してくださいました。
 最後に冨田総領事から、「今後、なにか協力できることがあればいつでも言ってください」との心強いお言葉をいただき、総領事館を後にしました。

協会一行は日本総領事館を訪問し
冨田総領事と熱く語らいました

契約式、会談を終えて全員で
素晴らしい一日となりました

【注 釈】
※1「日本NGO支援無償資金協力」とは?
 日本のNGOが、開発途上国・地域で実施する経済・社会開発プロジェクト及び緊急人道支援プロジェクトに対し外務省が資金協力を行うもの。
 NGOとは、一般的に「開発、環境、人権、平和などの国際的諸問題を、非営利で取り組んでいる民間団体」のことを指す。そのため、NPO(地域社会で福祉など公共的な問題に取り組む団体)の中でも特に国際協力活動を行っている団体は、NPOであると同時にNGOであるとも言える。

※2 独龍江巴坡小学校の詳細
  雲南省怒江リス族自治州貢山怒族独龍族自治県独龍江地域には、中国国内でも最も人口が少ない7000人強(2010年現在)あまりの独龍族という少数民族が暮しています。高黎貢山を隔てた独龍江地域は外界とほとんど交流がないため、家屋や校舎はひどい状態のまま、子どもたちは片道8キロの切り立った川岸の道を通学する様子が見受けられました。
 今回のプロジェクトでは、これまで1~4年生までしか収容できず、4箇所の校点(分教室)に分かれていた巴坡小学校を、宿舎を含めた校舎を建設し、1カ所にまとめて「完小」(1~6年生を収容する本校のこと)とします。このプロジェクトが完成すると、これまで遠く離れた本校へ通わなくてはならず、退学に追い込まれていた約50名の子どもたち、それに加えて現地の児童80名が巴坡小学校で勉強を続けることができるようになります。

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