Home > 50の小学校プロジェクト > 第13校目「日中友好共卓僑愛小学校」 第14校目「日中友好阿央谷僑愛小学校」合同開校式

 2007年6月14日。協会支援第13校目「日中友好共卓僑愛小学校」、第14校目「日中友好阿央谷僑愛小学校」の合同開校式が、雲南省迪慶チベット族自治州シャングリラ県にて開催されました。
 日本側から開校式に参加したのは会員・協力者の33名。参加者は、日本から持参したおそろいの真っ赤な「はっぴ」を羽織り、大名行列のように登場。その様子に、子どもや先生、親御さんたちは一瞬びっくりしたような顔を見せましたが、やがて笑顔に変わり、続いて拍手と合唱が始まり、私たちを温かく出迎えてくれました。
 式典の会場は学校の周りに広がる草原。着席した一行を、初鹿野理事長が一人ひとり紹介します。皆さんは各々手を振ったり、お辞儀をしたり。その度に会場から「わぁっ」と歓声があがりました。

 今回の建設資金の援助をくださった日本財団の大野修一常務理事、アジア教育友好協会の谷川洋理事長、そして日本側参加者を代表して歌川令三さんより、それぞれご挨拶がありました。
 大野常務は6年前、当時日本財団常務理事を退職したばかりの歌川さんからの紹介で当協会の初鹿野理事長と出会いました。いつの日か日本財団の支援で雲南省に学校を建設し、その開校式席上で通訳なしのスピーチをすることを夢見て、中国語の勉強に励んでこられました。そしてこの日、開校式上では村人たちも驚くような流暢な中国語でのスピーチを披露してくださいました。
(※大野常務と初鹿野理事長との出会いのエピソードも含めたスピーチはこちらからご覧いただけます)

 初鹿野理事長からは、協会を代表しての挨拶、シャングリラへの思いや、学校で学ぶ子どもたちへの呼びかけをしました。
「勉強をがんばってくださいね!」の言葉に子どもたちは一斉に「是!(はい!)」と元気な返事をくれました。

 

 今回の開校式では、日本側からとっておきのプレゼントを贈りました。それは、日本伝統の舞踊である「炭鉱節」。
 この企画はアジア教育友好協会の佐藤佳子チーフからの「なにか思い出に残る交流、日本文化のプレゼントをしたいね」という一言からはじまったものでした。
 はっぴは、今回の旅行の副団長である小澤文穂顧問が、地元の町内会から借りてきてくださいました。また、うちわはJR総連(法人会員)の伊藤明男さんのご協力で調達されました。そして旅行中には、ホテルでの全員練習のスケジュールも組み、現地の子どもたちや村人を喜ばせたいと思いをひとつに、皆で一緒に頑張りました。

 さて、「炭鉱節」の音楽が流れると学校の児童たちもいつの間にか輪に加わっていました。それは、日本人とシャングリラの子どもたちが踊りを通して心と心が通い合った瞬間でした。

 シャングリラに新たに誕生した支援校2校は、今後日本側のフレンドシップ校との交流を深め、子どもたちは日本の文化についても学びます。
 子どもたちは「炭鉱節」を見て、日本の踊りやお祭りにとても興味を持っていました。ある男の子は「チベットの踊りと似ているね」と話してくれました。将来、この学び舎を巣立つ時、子どもたちはどれだけの成長をしているのか、今からそれがとても楽しみになる、そんな開校式でした。

 

 今回も雲南省側の大きなご協力があり、開校式を無事に終えることができました。そして、特に学校建設に当たり当協会のパートナーとして大いに力を発揮してくださいました現地機関の皆様、ここに感謝の意を込めて以下お名前を記したいと思います。

雲南省華僑弁公室 主任・楊光明/処長・張鵬
香格里拉県華僑弁公室 主任・李雪英

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