2006年10月11日、第10校目小学校の開校式に合わせ、協会支援校第14校目「日中友好阿央谷僑愛小学校」の着工式が開催されました。
当小学校は雲南省迪慶チベット族自治州シャングリラ県小中甸鎮に位置しています。1969年に設立、およそ40年の歴史を持つ小学校です。老朽化により校舎の屋根が損傷を受け、雨漏りがひどく、また外壁に使われているレンガも空洞化が進んでいます。そのため日本財団アジア教育友好事業の助成を受け、校舎の建て直しが決定しました。
着工式は、現校舎のすぐ脇手。一行が到着すると、雨の中「歓迎! 歓迎!」と子どもたちが大きな声と拍手で出迎えてくれました。
着いてすぐに小学校裏手にチベット族の信仰するラマ教にのっとった儀式が行われました。その後、子どもたちへ日本から持ってきた文房具などの贈り物をすると、嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
取り壊し前の旧校舎を見学にゆくと、出迎えてくれた子どもたちが教室で勉強をしていました。雨漏りがするという天井を見上げると、大きな亀裂が入ってしまっていました。一刻も早い新校舎の完成が望まれます。
この日の着工式では、日本財団アジア教育友好協会の仲介により、岡山県倉敷市立玉島東中学校とのフレンドシップ協定も結ばれました。今後、両校の児童の間で盛んな国際交流が行なわれるよう、協会も力を尽くしたいと思います。
この小学校を訪問する時間はとても短かったものの、子どもたちの沢山の笑顔に触れられた着工式でした。また来年、開校式で会いましょう!