Home > 50の小学校プロジェクト > フォローアップ事業 > 第4校目「日中藤誼僑愛小学校」追跡調査

 2007年11月9日、支援第4校目「日中藤誼僑愛小学校」を訪問、フォローアップ事業の一環として追跡調査を行いました。調査に参加したのは、初鹿野惠蘭理事長、東京本部・狩野、雲南支部・林、杉谷隆志専務理事、片岡巖顧問、小澤文穂顧問ほか5名の会員の皆さんです。

 雲南省怒江リス族自治州福貢県にある日中藤誼僑愛小学校は、2003年、協会支援により建設されました。当時、この地方にあったのは不完全級学校のみでしたが、福貢県の「6年制普通小学校」普及にともない児童数が増加、しかしそれを受け入れられる校舎がなく、農舎を借りて授業をするクラスまで出ていました。そこで当協会による支援が決定し、6年制の小学校が完成、子どもたちはゆとりある環境の中で、充実した勉学に励めるようになりました。

 開校から4年経った今、学校はどのように運営されているのでしょうか?
 調査当日、一行は学校の校長先生から、嬉しい知らせをいくつも聞かされることとなりました。

 学校までの細い道を車で登って行くと、窓の向こうから大きな大きな歓声が聞こえてきました。「歓迎光臨! 歓迎光臨!(ようこそ!)」という、子供たちの大合唱です。車を下りて、急いで歩き出した一行を、リス族の民族衣装に身を包んだ先生方、そして四方をぐるりと囲む校舎の下に並んだ260名の子どもたちが、割れんばかりの拍手と大声、とびきりの笑顔で出迎えてくれました。
 校庭に溢れかえらんばかりの大歓声に、久しぶりに学校を訪れた初鹿野理事長だけでなく、初めて訪れる会員やスタッフの目にも感動の涙が浮かびました。 

「昨年の卒業率は98パーセント(2パーセントは退学)、その中で40名余りの児童が、この地域では非常に優秀な”福貢一中”に進学しました」

 教室に集まり、校長先生から現在の学校管理の状況や、校舎・児童に関する報告を受けた一行に、嬉しいニュースが知らされました。
 続いて、会員からの「子どもたちは今、どんな夢を持っていますか?」という質問に、もう一つの嬉しい報告が。

「子どもたちは今、たくさんの夢を持っています。飛行機に乗りたい、学校の先生になりたい、スポーツ選手になりたい……学校が変わったことで、地域全体も少しずつ変わり、色々な情報が入ってくるようになりました。それとともに子どもたちの夢の幅もどんどんと広がって、今では授業で作文を書かせると、本当にたくさんの夢を書いてくれます」

 学校の建設を通じて夢が広がり、そして今、子どもたちは夢の実現に向けて、一生懸命勉強を続けているというのです。協会にとってそれは何よりもの嬉しい知らせとなりました。

今後も協会では、同校と、子どもたちの追跡調査を行なってゆきます。

【写真提供】
 
掲載写真の一部は、同行した会員の方からご提供いただきました。


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