答えは:昨年2020年から設定されている『教育を攻撃から守るための国際デー』です。2020年5月28日の国連総会で制定した新しい国際デーです。
「子どもの権利に関する条約(Convention on the Rights of the Child)」の中に『教育を受ける権利』について、貧困、災害、紛争、不平等など様々な原因によって教育を受ける機会を奪われている子どもたちをもっと国際社会が注目すべきために制定されました。
世界で子どもたちは何によって教育を受ける権利を奪われているのか?
世界中には、1億6,000万人の子どもたちが児童労働をしています。その数は世界の子どもたちのおよそ10人に1人に当たります。
一部の国では、政権の混乱により人々が家を離れざるを得なくなり、そのために子どもたちが再び学校に行くことができなくなっています。
戦争で子どもたちがペンではなく銃を持たざるを得ない国もあります、いわゆる子ども兵士。
また、近年のコロナウィルス感染症により、多くの家庭が貧困に陥り、親の失業により子どもが教育を受けられない状況になります。
これらの実例は、貧困が子どもたちの教育を受ける権利を奪うことを示す一方、貧困によって間接的に様々な脅威が生じ、子どもの教育を受ける権利を妨げています。
雲南省の子どもたちの教育は?
中国の内陸にある雲南省は、他省に比べ平地が6%しかない地形によりインフラ整備が遅れたことと、農業を中心とした経済構造により発展が遅れ、貧困省として問題とされてきました。
この様な環境の中で雲南省には多くの少数民族住んでおり、物理的にも、経済的にも様々な原因で多くの少数民族の子どもたちが教育を受けることが困難な地域が残されてきました。それは、教育への理解不足による就学率の低さや、地域の慣習などにより進学のチャンスがとても少なかったことです。
しかし近年は貧困政策の普及により、改善が進むほど、教育機会の改善は進んでいますが、現在でも貧困地域の大多数の女の子は、義務教育以降の進学の機会がありません。(中国の義務教育期間は9年、一部の少数民族地域では12年)
日本雲南聯誼協会は、設立2000年より雲南省の貧困少数民族地域への子どもたちへの教育支援に取り組んできました。
安全な小学校の建設による教育環境の整備により小学生の就学を支援、また少数民族女子の高等学校への進学支援など、幅広く様々な教育支援を、会員の皆様と共に活動しています。
私たちは以下のような支援を子どもたちに届けることができます
50の小学校プロジエクト
これまでにも、多くの国際協力機関や企業と協力して、山岳地帯の子どもたちのための小学校を建設しました。今まで25校の校舎を建設しましたが、次のステップとして、子どもたちに安全で安心な学習環境を提供するために、校舎の修繕、衛生施設の整備、教材の改修などより質の高い教育環境と機会を提供するために、これからでもプロジェクトを進めていきたいと考えています。
クリック https://jyfa.org/projects/school/
25の小さな夢プロジエクト
貧しい地域で生まれた女の子に平等な教育を与えるために、これまでに1,100人以上の少女たちの夢の実現を支援してきました。私たちは、より多くの少女たちが高等教育を受けられるようにすること、男女差別をなくすこと、子どもたちの心の健康と成長を守ることを目指して活動を続けています。
クリック https://jyfa.org/projects/yumekikin/
協会として今後も子どもたちに学ぶことで彼らの潜在能力を伸ばし、夢を実現する可能性を与えて、教育を通じた子どもたちの支援に取り組んでいます。
9月9日のこの日、さまざまな理由で教育を受けることができない世界の子どもたちのために、私たちに何ができるかを考えてみましょう。 子どもたちが貧困の脅威から解放され、教育を受ける権利を得るために、私たちと一緒に子どもたちの未来、そして世界の未来のために活動しましょう。