2022年は日中国交正常化50周年を記念して様々なイベントが、日中両国において行われました。日本では、2022年7月、日本雲南聯誼協会の主催による日本初の「中国雲南フェスティバル」を開催した他に、9月には「日中文化交流フェスティバル」、12月には、「日本雲南経済懇談会」が開催するなど、コロナ禍においても積極的に、交流事業をおこないました。
一方中国では、「JAPAN FESTIVAL」が中国各地で開催され、日中交流の一大イベントとして、また日中国交正常化50周年記念事業として、重慶を皮切りに、海口、瀋陽、武漢で行われました。そして日中国交正常化50周年最後を飾る記念事業として、2月11日、12日、雲南省昆明にて「JAPAN FESTIVAL雲南」を日本雲南聯誼協会が現地運営を担当し開催することとなりました。
本来は9月に行われる予定でしたが、現地の新型コロナの規制により2度の順延を強いられ、一時は中止の検討をされましたが、協会を始めとする実行委員会や、何よりも雲南の行政や様々な団体の皆様の期待を受けて、開催が実現する運びとなりました。
会場には、協賛の日産中国とキリンビールの他に日系企業を中心に、多くの日本の自治体が参加するなど46ブースを展開し、大型のステージも設置され、広い会場をブースが埋めつくすほどの規模となりました。
初日会場にて行われた開幕式には、在重慶日本国総領事館 高田総領事をはじめ雲南省政府代表や日産中国、キリン中国の代表など、各界を代表する方々がご来賓として参列し、その他にも公式招待された方々を含め、総勢約150名により開幕式は始まりました。開幕式の冒頭では、少数民族舞踊団による迫力あるパフォーマンスに、その賑やかさに誘われ、会場には続々と人々が集まって来ました。
開会の挨拶は、実行委員会代表森永様(JETRO成都事務所所長)から始まり、来賓の在重慶日本国総領事館 高田真里総領事、雲南省政府代表、日産中国代表などの方々より心温まる祝辞をいただきました。
開幕式を終え、来賓の皆様は、混雑する各ブースを訪問し3年ぶりのリアルなイベントを、楽しみました。
会場ハイライト
JAPAN FESTIVAL雲南は、昆明海楽ワールドショッピングセンターの全天候型屋内広場で行われました。野球場程度の広さがあり、会場の中心には大きなステージと、その前には、ひと際大きな日産特設ブース、雲南日本商工会と自治体のブースが扇状に並び、その他のブースは周りを固める配置で会場の準備が進められました。
11日、開場時間の10時を過ぎると、一般の来場者や開幕式の出席者が集まり始め、開幕式が終わる頃には、通路を歩くのがやっとの情況に、出展者は対応にてんてこまいになる程。またステージでは、切れ目無く、日本文化、舞踊、沖縄民謡、日本歌曲演奏など、日本文化のパフォーマンスが行われ、ステージ前はいつも満員でした。それぞれ元気いっぱいのブース展示に、会場は終日大賑わい。最終的に2日間で55,000人の方々にJAPAN FESTIVAL雲南を楽しんでいただけました。
未来の日中の若者をつなぐ大学生交流
このJAPAN FESTIVALでは、昨夏発足した協会青年部が、東京の日中友好会館と雲南省大理をオンラインで繋いで、現地の大学生と交流しました。オープニング、発表者紹介、雲南紹介、日本の学生生活、雲南の学生生活、エンディングという6部構成で、お互いできる限り相手の言葉で話しました。当初、少し緊張していましたが、雲南の学生たちは次第に「日本が好き」、「日本に留学したい」と話してくれるようになりました。
青年部副部長の呉雨桐さん(雲南省昆明市出身、東京大学大学院留学中)は、「ポイントは『異文化交流』で、対話を通じてお互いの日常を知り、心の距離がグッと縮まりました。お互いに関心を持てる話題で交流すれば、もっと面白いと思います」と話してくれました。
多くの方々のご協力とご支援により開催が実現
■日程:2023 年2 月11 日(土)~ 12 日(日)
■会場:雲南省昆明市 昆明海楽世界購物中心未来広場
■主催:ジャパン・フェスティバル 雲南実行委員会
■支援:一般財団法人日本アジア共同体文化協力機構
■運営:認定NPO 法人日本雲南聯誼協会、特定非営利活動法人日本云南聯誼協会昆明代表処、株式会社シルク、昆明尋光織影文化産業有限公司、雲南育奉祥経貿株式会社
■後援:【日本側】在重慶日本国総領事館、日本貿易振興機構(ジェトロ)成都事務所、日本国自治体国際化協会北京事務所(CLAIR)、一般社団法人日本雲南総商会、雲南日本商工会【 中国側】雲南省人民政府外事弁公室、雲南省商務庁、云南省駐日本(東京)商務代表処、雲南省商工連合会、昆明市文化和旅遊局、雲南省帰国華僑連合会、昆明市人民対外友好協会、昆明市帰国華僑連合会、昆明市海外聯誼会、昆明橋商連合会、一心堂葯業集団株式会社、餐飲与美食行業協会、雲南省駐日本商務代表処、雲南省文化産業発展促進会、雲南省民間工芸伝承協会、雲南省普洱茶協会、雲南人家文化産業集団有限公司、哥斯拉(昆明)体育発展有限公司、昆明海楽世界購物中心
■協賛:日産(中国)投資有限公司、麒麟(中国)投資有限公司
■ボランティア協力(敬称略、順不同)陶子瑜、銭胤杉、肖詩垣、馬雲、屈文潔、朱宇凡、浦悦嘉、浦暁曦、張徐博崴、汪俊波、肖雪皓、馬文君、段青、包博宇、高夢、秦利菲、王鳴陽、李莎、戚暢顕、劉克寧、和小一
日本雲南聯誼協会は、今後も日本と雲南の交流事業を通して、双方の友好と理解を進めるために、積極的に日本と雲南の人々の交流を進めて参ります。