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「日中書法交流展2024」を開催

 書論研究家で書家の松宮貴之先生が運営する「松宮書法館」が2024年3月24日(日)~31日(日)、滋賀県にある松宮書法館にて「日中書法交流展2024」を開催しました。協会は共催としてこの交流展を応援しており、素晴らしい力作の中から、宮島桃香さんに『日本雲南聯誼会賞』授与させて頂きました。宮島桃香さんおめでとうございます!

雲南と私 日中書法交流展に寄せて 松宮貴之先生(大阪大学非常勤講師) 

 私が雲南聯誼協会と関わりを持ったのは、ちょうどコロナ禍前でした。当時私は、毎年一カ所、中国各地で個展を開催していました。その過程で、中国書法史でも、古典とされる爨龍顔碑、爨宝子碑のある雲南に一度訪れたい思いで、初鹿野先生にお会いしたのを、今でも鮮明に覚えています。その後コロナ禍で、私の個展は頓挫しましたが、少数民族の入れ墨、清朝の文人、阮元に纏わる研究でいろいろと、引き続き親切にご指導頂きました。そしてコロナ禍が開け、ようやく交通網も正常化してきましたが、一度先に日本の松宮書法館で交流展をしたいと、初鹿野先生に持ち掛けたところ快諾して頂き、今回の日中書法交流展に至りました。

 この個展は、私も日中友好の架け橋としての働きをしたいという志しを持ってはじめた十数回の交流展の中で、一際光った展示となりました。日中の作家の作品計20点が飾られ、100人近い観客が訪れ、雲南独自のトンパ文字の作品や、伝統中国書法などの多様な作品を興奮して、観覧されました。私は、書は無論、中国から日本に齎された文化ですが、日本の書が中国人にも影響を与え、相互に進歩する展示を目指しています。そういう思いを新たにできた展覧会でしたが、できれば次は雲南で開催したい。そういう希望を強く持てた友好の機会でした。協会の皆様に感謝申し上げ、この関係がこれからも継続して、フレキシブルに作用する関係性を目指したいと思います。引き続き、ご支援賜りますよう、お願い申し上げます。

 日中交流は、友好関係を深めること、世界に向けて日中の魅力を発信すること、共に新たな視点や価値観を創造し、より豊かな文化を築くことに繋がります。松宮先生の今後のご活躍と雲南省での展覧会の開催を心より応援しております。

■主催:松宮書法館
■共催:認定NPO法人日本雲南聯誼協会
■協力:雲南省帰国華僑聯合会、麗江市帰国華僑聯合会
■会期:2024年3月24日(日)~31日(日)
■会場:滋賀県犬上郡多賀町多賀1192
■詳細は松宮書法館HPをご覧ください
https://gallery-syohokan.com/ 

 

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