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海を越え、山を越えて結ばれた絆

 「25の小さな夢基金」を通じて始まった里親サポーター王静様と沙小花さんの交流は、文通を重ねながら七年の歳月を経て、ついに雲南の地での再会へと実を結びました。本稿は「25の小さな夢基金」にご参加くださった里親サポーター・王静様からお寄せいただいた手記です。文通を通じて育まれた七年の交流、そして雲南の地での再会までの歩みを、当事者のまなざしで綴っていただきました。

里親サポーター 王静様より

 9年前、日本雲南聯誼協会青少年交流部長の董紅俊先生のFacebookで、日本雲南聯誼協会の「25の小さな夢基金」の記事を偶然目にしました。そこに綴られた善意と温もりは、瞬く間に私の心の最も柔らかな部分に触れました。記事に導かれるように協会の公式サイトを開くと、初鹿野理事長が協会を設立した際の初心が画面から伝わってきました。国境を越えた思いやり、そして山の子どもたちの夢を照らそうとする心に触れ、私は「重みのある温もり」とは何かを理解しました。その時、私もこの善意の輪に加わりたいという思いが芽生えたのです。

 沙小花さんは、私が初めて支援した女の子です。私たちは一度も会ったことがありませんでしたが、何通もの手紙を通じて、お互いの生活を共有してきました。私は手紙で山の外の世界について語り、彼女は手紙でイ族の村の星空や山一面に咲くソマ花、そして知識への渇望を綴ってくれました。紙の上を走るペン先の音は、私たちを繋ぐ最も心通じ合う伴侶となりました。月日はあっという間に流れ、気づけば7年。小花さんは無事に高校を卒業しましたが、私たちの文通が途切れることはありませんでした。行間に溢れる情愛は、いつしか静かに根を張り、芽吹いていたのです。  

 2025年の夏、私は家族を連れて雲南省を訪れ、ついに小花さんと会う機会を得ました。初めて対面する時の不安は、視線が合った瞬間に消え去りました。彼女は美しいイ族の民族衣装を身にまとい、高原の陽光のように明るい笑顔を見せてくれました。「お姉さん」と呼ぶ彼女の声に、私の心は温かさで満たされました。私たちはまるで昔からの親友のように手を取り合って麗江の石畳を歩き、手紙に書いた思い出や、これまでの成長と変化について語り合いました。小花さんは、「この支援があったからこそ、山を出て広い世界を見ることができました。将来は自分も皆さんのように、この温もりを繋いでいきたいです」と話してくれました。

 その瞬間、私は「支援」とは決して一方的ではないと悟りました。私が小花さんに送ったのは物質的な支えでしたが、彼女が私に返してくれたのは、かけがいのない感動と力でした。彼女の瞳に宿る輝き、そして生活への愛と憧れを目の当たりにし、私は当時の選択を心から幸せに思いました。この山を越え、海を越えた再会は、単なる面会ではなく、愛が呼び寄せた奇跡だったのです。  

 この善意が継続できるようかけ橋を築いてくださった日本雲南聯誼協会と、信念を守り続けておられる初鹿野惠蘭理事長に感謝いたします。そして、どんな小さな夢も守られる価値があること、どんな小さな善意も前を照らす光になることを教えてくれた小花さんに感謝します。これからの日々、この愛が麗江のせせらぎのように絶えることなく、高原のソマ花のように鮮やかに咲き続けることを願っています。

「25の小さな夢基金」里親サポーター 王静

未来へつなぐ、あたたかな架け橋

 王静様のあたたかな歩みに、心より敬意と感謝を申し上げます。
 一通の手紙から始まったご縁が、海と山を越えて確かな絆へと育まれたことは、私たちにとって何よりの喜びです。支援が心と心を結び、互いの人生を照らし合うものであることを、あらためて教えていただきました。 これからも、未来へと続く希望の架け橋として、小さな夢を大切に育み続けてまいります。皆さまの変わらぬご理解とご支援に、心より感謝申し上げます。

「25の小さな夢基金」

2006年、10名の少数民族女子高生の学習支援から始まった当プロジェクトは、雲南省の省都・昆明市にある昆明市女子中学(日本の高等学校に相当)春蕾クラスで学ぶ女子高生の学費を1対1で援助するものです。これまで支援を受けた生徒は1,600名を超え、支援した里親サポーターは300名以上になります。卒業生の大部分は大学に進学し、各方面で活躍する人材へと育っています。

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