Home > 25の小さな夢基金 > 「25の小さな夢基金」第13期卒業式
89名が巣立っていきました

第13期生89名の待望の旅立ち

待望の卒業と将来の夢に輝く笑顔

 6月28日「25の小さな夢基金」第13期生89名の卒業式が、昆明市女子中学で行われました。当日は穏やかな天気に恵まれ、会場には先生方と3年間の苦労を乗り越えた生徒を温かく送り出そうと関係者一同が集まりました。しかし例年なら里親サポーターや会員の皆さんも日本より駆けつけるところ、残念な事に新型コロナウイルスの影響で、去年に引き続き今年も参加できませんでした。このため、卒業式会場と里親サポーターの皆さん、そして会員の皆さんをオンラインで繋ぎ、画面越しに卒業式に参加することになりました

昆明~中国~アメリカ~日本をつないで

 当日は予定より1時間遅れて11時(日本時間12時)より「25の小さな夢基金」春蕾生の卒業式が始まりました。冒頭に協会紹介動画が会場の大型スクリーン始まりました。動画が終わり、オンライン参加の皆様の笑顔が画面一杯に映し出されると、生徒たちは画面に釘付けとなりました。そこに映るオンラインの参加者は愛媛、愛知、岩手、東京、中国は広州、蘇州、遠くアメリカから総勢19名にご参加いただきいよいよ卒業式が始まったのです。

 冒頭挨拶では初鹿野理事長より「みなさん卒業おめでとうございます。これまでに3年間を支えていただいた里親の真心は、人生にとってとても大切な事です。決して忘れずに人生を歩んで下さい。そして卒業して、困難な事に直面したり、悩みがあったら、日本雲南聯誼協会にいつでも相談してください。これからも私たちはいつも皆さんの傍にいて励ます存在として忘れないでください。」と励ましの言葉を贈りました。

 次に日本昆明代表処の蘇鑫首席代表が祝辞を述べ、続いてこれまでに継続して里親を務められてきた協会の清水雄輔顧問によって祝辞が述べられました。「3つの大事をお伝えしたいと思います。1つ目は、健康であること。2つ目は人生に於いて大学に入ることは、目的ではなくは助走です。様々な人の意見も大事ですが自分の人生は自分で決めることがとても大切です。3つ目は人生に対する心構えとして“積極進取”の気持ちで人生に取り組んで下さい。」と心強いメッセージが贈られました。

里親サポーターへ、協会の皆様へ、3年間の支援に感謝の言葉

 次に卒業生代表の楊苧さんは里親サポーターの皆さんへの感謝のスピーチをしました。

「皆さん、こんにちは!三年3組の杨宁です。本日は学生代表として、日本雲南聯誼協会のご支援に対し、感謝申し上げます。ここ3年間、ずっと勉強と生活の両面を支えてくれましたことに対し感謝の気持ちでいっぱいです。私たちは雲南省各地の貧困家庭から集まってきた学生です。中には経済的に貧しい家庭もあれば、不幸にあった家庭もあります。私たちは小さいころから同世代の子供と比べ、より多くの辛いことを経験してきましたが、皆様からの愛情と励みを頂いたお陰で、悲しみは感じず、かえって、自信を持つようになりました。皆様のご支援があったからこそ、安心して勉強することに専念でき、夢へ向かって頑張ることができました。言葉が表せないほど感謝の気持ちがいっぱいです。

 愛には国境なし。我々が一番困っているときに、文房具をくださり、知識の力を教えていただきました。皆様の愛情とサポートは暖かさと力を与えてくれました。お陰様で遠くへ飛べる翼をもらい、人生を変えることができました。

 「一滴の水のような恩にも、湧き出る泉のような大きさでこれに報いるべし」ということわざがありますが、どうしたら皆様へ恩返しできるのかずっと考えています。皆様から頂いた愛を心に覚え、大きな夢を持ち、弛まぬ努力をし、社会、国に役に立つような人材になるように頑張っていきたいです。また皆様を見習い、皆様から頂いた愛を引き継いでいきたいと思います。最後に日本雲南聯誼協会や支援者の皆さまに対し、改めて心より感謝の意を申し上げます。」と話しました。これまでの3年間を支えた皆さんの愛情にあふれた支援を改めて感じ、涙ぐむ卒業生もいました。

遠くアメリカからの励ましのメッセージ

 アメリカから参加した雲南出身の国連食糧農業機関、李女史より心強いメッセージが贈られました。

 「人生において、女性が直面する困難が多いようです。女性一人ひとりは無限の潜在能力を持っています。自分に制限を設けてはいけません。制限とは、標高みたいな物理的制限もありますし、身体や年齢の制限もあります、また、考えやこころの制限もあります。

 皆さんまだ若いので、最大の努力をして、無限な能力を発揮できるように、国連において、女性職員は半分以上占めており、地球規模の活動において、女性は無限の力を発揮しています。皆さん今後の人生において潜在能力を発揮し、最高な自分になりますように。」と卒業生を励ましました。

また、他の参加者それぞれの方々より、支援する生徒に向けてメッセージが贈られ、生徒からは感謝の言葉と笑顔を返すなど、画面越しの交流が繰り広げられました。

先輩春蕾生からのメッセージ

 また春蕾卒業生の劉慧娟さん(第4期生)からはビデオメッセージのサプライズがあり、「春蕾の先輩として「しっかりと人生の計画を立て、大学生活を無駄に過ごさないでください。初心を忘れず、夢を抱いて、夢の実現のために努力を惜しまず、社会で役立つ人となり協会に恩返しをしてください」と後輩たちを励ましました。

その他沢山の支援者より心からのお祝いメッセージが寄せられ、画面越しでしたが、最後の交流が行われ、2時間に渡る卒業式は終了しました。

里親サポーターからのお手紙の返信と贈り物を手渡しました。

卒業式では里親サポーター皆さんからの最後のお手紙と贈り物を直接、春蕾生たちにお渡ししました。残念ながら里親サポーター皆さんにお会いする機会はありませんでしたが、里親サポーターの皆さんの心のこもった最後のお手紙と贈り物の温かさを胸に、卒業生は巣立って行きました。

主催:認定NPO法人日本雲南聯誼協会
共催:昆明市女子中学

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