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雲南省シャングリラ産業展示商談会開催

 雲南省ディチェン(迪慶)チベット族自治州商務局は7月15日、ホテルグランドヒル市ヶ谷にて、「雲南省シャングリラ産業展示商談会」を開催致しました。

 今回のイベントは、中国雲南省ディチェンチベット族自治州シャングリラから、選りすぐりの企業15社が来日し、日本企業の皆様との交流と連携を目的とした展示・商談会です。共催は雲南省駐日本(東京)商務代表処、一般社団法人日本雲南総商会、認定NPO法人日本雲南聯誼協会、後援は中華人民共和国駐日本国大使館科学技術部、日本国際貿易促進協会、一般社団法人日中人材・ビジネス交流協会、一般社団法人農林水産物貿易発展協会、日中商法、有限会社長城協力により、日中各界より約70名がご来場し、盛会となりました。(当日の様子:映像

各界から多数の来賓が出席 

中華人民共和国駐日本国大使館科学技術部 参事官 洪 志傑 様
中華人民共和国駐日本国大使館科学技術部 二等書記官 張 著先 様
雲南省ディチェンチベット族自治州商務局対外貿易課 課長 此里 魯甲 様
雲南省シャングリラ市工業信息化・商務外事局 局長 楊 迎華 様
雲南省維西県工業信息化・商務外事局 局長 李 楽昭 様
迪慶(ディチェン)対外経済貿易有限責任公司 董事長 魯茸 七林 様
公益財団法人 日中友好会館 中国代表理事 黄 星原 様
独立行政法人日本貿易振興機構 企画部企画課 海外地域戦略班(北東アジア)課長代理 河野 円洋 様
日本国際貿易促進協会 業務部 曹 喆翔 様
一般社団法人 日中人材・ビジネス交流協会 代表理事 関 暢貴 様
一般社団法人日中投資促進機構 事務局主査 加藤 富夫 様
拓殖大学海外事情研究所 教授 富阪 聡 様
一般社団法人日中農林水産物貿易発展協会代表理事 范 軍 様
在日中国厨师精英協会 副会長 張 凱 様

主催・ご来賓ご挨拶

此里 魯甲 様(雲南省ディチェンチベット族自治州商務局対外貿易課 課長)

 

 冒頭、開会の挨拶では、迪慶チベット族自治州を代表し、此里 魯甲 様は香格里拉松茸をはじめとする高原特産品の魅力と産業の発展可能性を紹介しました。そして、日本との友好関係を深め、互恵的な経済交流を推進したいとの思いを語りました。また、松茸を中心とした地域ブランドの成長と、多民族文化が息づく迪慶の魅力を強調し、今後の連携とビジネスの可能性に大きな期待を寄せました。来場者への感謝とともに、現地への訪問も心より歓迎する旨を述べました。

此里 魯甲 様

洪 志傑 様(中華人民共和国駐日本国大使館 科学技術部参事官)

 洪 志傑 様は、「香格里拉産業展示商談会」の開催を祝し、松茸や紅酒、中薬材など、香格里拉が誇る多様で高品質な特産品の魅力を紹介しました。特に、松茸は日本輸入量の約7割を占め、高原紅酒はフランスの銘醸ワインに匹敵する品質と評価されています。さらに、近年は中薬材の栽培も拡大し、産業の多角化が進んでいます。日本における新鮮で安全な高付加価値食材への関心の高まりを踏まえ、今回の商談会が双方にとって新たなビジネス機会となることへの期待を表明しました。また、東京に設置された雲南省駐日本ビジネス代表処の取り組みに敬意を表し、今後も日中の農産品貿易が一層発展することを願うと述べました。

洪 志傑 様

河野 円洋 様(独立行政法人日本貿易振興機構 企画室企画部 海外地域戦略班(北東アジア)課長代理)

 河野 円洋 様は、「シャングリラ産業展示商談会」の開催を祝し、JETROが中国に8拠点を有し、特に雲南省との長年の交流実績に言及しました。香格里拉を含む雲南の観光地は日本人にも人気が高く、特産の松茸や農産品、豊富な資源を背景に、同省は近年、光伏発電や新材料産業などの成長を進めています。日本企業の多くは中国市場を重視しており、すでに30社以上が雲南に進出。今後は小売・飲食業の進出も期待されると述べ、両国企業の連携強化と経済関係のさらなる発展への期待を示しました。

河野 円洋 様

黄 星原 様(公益財団法人 日中友好会館 中国代表理事)

 黄 星原 様は、25年前に香格里拉を初めて訪れた際の感動と、20年前に妻・馬麗氏が監督を務めた日本の香格里拉特集番組が高視聴率を記録したことを振り返り、香格里拉が日本に知られるきっかけとなったと語りました。現在、名誉会長としてその魅力を再び伝えられることに「縁」を感じ、この縁が中日間の投資・製品連携・産業協力へと発展し、両国の友好関係に新たな成果をもたらすことを心から願うと述べました。

黄 星原 様

協会初鹿野理事長

 協会初鹿野理事長は、「シャングリラ産業展示洽談会」の開催に際し、ご来賓や故郷の関係者への感謝を述べました。香格里拉は深い思い入れのある地であり、2000年から同地で希望小学校の建設や、日中友好・教育支援活動を継続。日本の様々な場面で民族衣装を着用するなど香格里拉の文化発信に努めてきたと語りました。今回の展示会を、香格里拉の産業・観光・文化の魅力を伝え、松茸などの特産品を通じた日中の協力拡大の好機と位置づけ、今後も「日本に歩く雲南の名刺」として両国の懸け橋を担っていく決意を述べました。

初鹿野惠蘭 協会理事長

雲南省ディチェンチベット族自治州紹介映像を上映

 シャングリラは、標高3,000メートル級の高原に位置し、チベット文化をはじめとする多民族の伝統と、雄大な自然が共生する地です。この地で育まれた農産品や健康食品は、高地特有の清廉な気候と土壌により、安心・高品質であると国際的にも高く評価されております。また、少数民族の手仕事による工芸品や、独自の文化観光資源は、今後の文化輸出や観光連携の面でも大きな可能性を秘めています。

シャングリラ企業公演

 迪慶(ディチェン)対外経済貿易有限責任公司 董事長 魯茸 七林 様、香格里拉(シャングリラ)酒業株式有限公司 副総经理 曹 建宏 様、滇神文化发展(香格里拉シャングリラ)有限公司 董事総経理 王 鉄軍 様に、ご登壇頂き、それぞれの企業が取り扱う品々についてご紹介頂きました。

シャングリラの歌と独奏

 この展示商談会では、雲南省迪庆藏族(ディチェンチベット)自治州から無形文化遺産伝承者の尼瑪 此里様による独奏「幸福吉祥(しあわせと吉兆)」と、アーティスト次里 取追様の独唱「缘起香格里拉(縁起シャングリラ)」が披露されました。美しいチベット族の伝統音楽が会場に響き渡り、訪れた皆様に雲南の豊かな文化を感じていただく素晴らしい時間となりました。まるでシャングリラの風がそっと吹き抜けるかのような、心に残るひとときが演出され、来場者の心を惹きつけました。

企業商談~未来へつなぐ高原の恵み~

 松茸やワインをはじめ、農産物、加工食品、健康関連商品、工芸品など、地域の魅力を活かした多彩な商品が一堂にそろいました。これらはいずれも、日本企業との連携を心から願う現地企業が直接紹介・提案しているものです。豊かな自然が育んだ高原の産品を通じて、信頼あるビジネスパートナーとのつながりを築くこの商談会は、日中両国の企業にとって新たな出会いと可能性を切り開く貴重な機会となりました。

ご参加いただきました皆様、ボランティアの皆様、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

■ボランティアの皆様: 蒋 彩雲、上田 文唯、孫 暁岭、李暁艷、武 奕含、王釣沢、匿名希望1名(敬称略、順不同)

お問い合わせ

日本雲南聯誼協会東京本部事務局
TEL:03-5206-5260  FAX:03-5206-5261
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