支援第5校目「日中天真周達僑心小学校」が昆明市嵩明県白邑郷に完成しました。
この地域は、昆明の自然水源保護地区に指定されており、この水源を守るために工業開発などの面で厳しい規制を受けています。そのため、この地域の産業は農業に頼らざるを得ない状況で、国内でも最も貧しい地方となっています。また、1989年に地震の被害に遭ったあと、小学校の校舎を建て直すこともできず、学校閉鎖に追い込まれました。こうして100名の児童が学校を失い、野外で勉強していましたが、協力者の一般財団法人天真会のご支援により、2004年2月27日に開校しました。
昆明市中心部から車で約2時間ほど走った山あいの村、嵩明県にひときわ白い建物が目に飛び込んできます。それが今回めでたく開校式を迎えた「日中天真周達僑心小学校」の新校舎です。
車が校門の前で止まると、子どもたちの手拍子と音楽演奏の出迎えが始まりました。その歓迎の中で校門をくぐったとき、なんともいえない感動を覚えました。同行した協力者の支援者の中谷さんの目からは涙が溢れていました。初めて雲南に来て、協会の教育支援活動を初めて肌で感じた瞬間だったそうです。
支援者の3Hスカラシップの方々からは文具セットを、教職に就かれている会員の近藤さんと生徒さんたちからは鉛筆を、支援者の中野さんからはバレーボールをそれぞれもらった子どもたちのきらきらとした笑顔がとても印象的でした。
今回、私は初めて雲南省にご一緒させてもらいましたが、小学校の開校式という貴重な経験をさせてもらえて本当に幸せだなあと思いました。今まで私は北京の小学校や障害を持った子どもたちの施設を訪ねたりしてきましたが、雲南省に比べると北京の子どもたちの環境は恵まれていることを知りました。でも、日本の子どもも北京の子どもも雲南の子どももみんな人懐っこく、笑顔は世界共通なのではないでしょうか。崇明県の子どもたちにすばらしい学びの場が生まれたこと、中国との交流がまた一つ生まれたことは、本当に素敵なことだと思っています。今回の素敵な出会いに感謝いたします。(記事:東京本部・七田)
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初鹿野理事長、青木宏之先生、担任の先生、昆明市華僑連合会秋君勝主席 |
教室参観の様子
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開校式は大変な賑わいとなりました |
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村人も集まりました |
ミャオ族の子どもたちと |
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バレーボールのプレゼント |
子どもたちの住む宿舎 |
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