第18校目「清平日中友好小学校」開校式

 雲南省臨滄市にある、支援第18校目「清平日中友好小学校」が開校、2009年4月20日に開校式が行われました。この学校には、ラフ族、ワ族、タイ族の生徒114人が学んでいます。法人会員の株式会社アネムホールディングス、財団法人一ツ橋綜合財団のご寄附、協会会員の会費・寄付によって改築が行われました。


 4月20日午前6時、ホテルを出発。飛行機で昆明の南西約1000キロに位置する臨滄市へ向い、そこから陸路で双江県の清平村を訪ねました。「臨滄」とは“瀾滄江(メコン河)の川辺の町”の意。麗らかな朝日に照らされた市内を通過して国道214号線を南に下り、まずは双江県を目指します。その先を辿ればミャンマーとの国境です。

 臨滄を出発しておよそ5時間、大文郷清平村にようやく到着。そこは、標高3000メートルほどの山々に取り囲まれた小さな村です。山々は頂上付近まで段々畑に耕され、谷底から頂上まで優に1000メートルはありそう。ところどころで土盛りが崩れているのが見え、「山崩れの心配はないのだろうか」と不安がよぎるのですが、崩れたら作り直すか諦めるかのどちらかで、どちらにしても“自然のまま”ということなのでしょう。


快晴の臨滄空港
空港を出る開校式ツアー参加者
山肌に棚田が幾重にも連なる
村の近くでもむき出しの地面が見える

 清平日中友好小学校は村の入り口にありました。マイクロバスを降りて少し歩くと真新しい校門に出ました。民族衣装を身にまとった先生方が差し出す歓迎の杯を受けて中に入ると、コンクリート舗装された校庭の奥にいかにも頑丈そうな鉄筋の校舎が輝いていました。校庭には、子どもたちが緊張した面持ちで待っていてくれました。

参加者はピカピカの校舎を前に列座
校庭で開校式を見守る子どもたち

 大空の下、開校式には村の大人たちもやってきて、和やかな雰囲気の中にも粛々と進み、盛大な爆竹で終了となった。式典終了後、学校関係者が校舎内を案内してくれた。子どもたちもぞろぞろと後を追ってきて、好奇心丸だしの様子でした。


テープカットの様子
民族衣裳を着た先生方がお手伝い
農村の保健・衛生に必要な
救急箱を贈呈
「お土産だよー!」
旗が協会に贈呈されました

設置された記念プレート。日本の支援に対する感謝が刻まれています
樋口顧問が桜の苗木を贈呈
満開の桜が咲きますように
教室でピカピカの机に座って
広いコンクリートの校庭
寮にある二段ベッド
きれいに並べられた歯ブラシ

 この村には電気が通っていて、ところどころの家にパラボラアンテナが据え付けられていました。また校門の直ぐ側にある小さなお店の軒先に子どもたちが集まっていて、お店のテレビを見ているところでした。山間僻地にも文化の波は確実に押寄せているようです。

先生方の宿舎の前にて
開校式を見守るおばあちゃん

ヘッドフォンをしてハイチーズ!
たくさんの笑顔でお見送り

 式典後、先生方手作りの持てなしを受けた後、他の小学校に宿泊することになり、名残を惜しみつつ日が傾きかけた清平村を後にしました。


文章は開校式の旅参加者で当協会会員の平田栄一さんによる
(東京本部にて一部改変)
 
【現地パートナー】
 今回も雲南省側の多大なるご協力があって、無事に開校式を終えることができました。特に学校建設に当たり当協会のパートナーとして大いに力を発揮してくださいました現地機関について、ここに感謝の意を込めてお名前を記したいと思います。

雲南省華僑弁公室
双江県統一戦線部・張●部長(●は火偏に「偉」の右側)
双江県教育局・王明興局長




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