第13校目「日中友好共卓僑愛小学校」
第14校目「日中友好阿央谷僑愛小学校」合同開校式
日本財団 大野修一常務理事 スピーチ


(中文)
阁下,各位来宾,大家好。
今天我有机会代表日本财团出席这次落成典礼感到非常荣幸。
我想新学校落成最高兴的要数孩子们和他们的老师,家人了。不过,其实我自己也一直在盼望这一天的到来。
为什么呢? 主要有两个原因。
首先,从六年前认识初鹿野蕙兰女士时开始,我就一直希望日本财团能为日本云南联谊协会出色的活动,助一臂之力。
本次,在亚洲教育友好协会的帮助下,能够为云南省两所学校的新校舍建设出一份力,我感到非常高兴。
第二个原因,比较个人化。实际上,从开始合作以来,我就和蕙兰女士约好,等到新校舍落成,我一定要跑来参加落成典礼,还要用中文演讲。为此,我一直在学习中文。虽然学习的过程并不说是一帆风顺,但是,今天我终于实现了当初的诺言,觉得很成就感。
日本财团是日本最大的民间援助财团,它为日本国内外各种人道组织和慈善机构提供财政方面的支持。
我们的基本构想是:
“给努力的人们以机会”。在这样的构想下,我们在医疗,农业,残障人士福利,奖学金,文化交流等,各方面开展各种援助事业。我们认为,不管在哪个方面,最重要的核心内容都是教育。因此,我们长期致力于医疗,农业方面的教育和面向残障人士的教育事业。
在过去的30年中,日本财团资助的教育相关项目海外受益者人数最多,累计达3万人。可以说,日本财团是日本规模最大的开展对华援助事业的财团。
在云南省,日本财团,开展了云南大学奖学金项目,以及,已在3年前圆满结束的木薯农业技术指导项目,等援助事业。为了木薯项目,我4年前,曾经来过云南。这次是我第2次到云南来。
到现在为止,我已经来过中国30多次。光今年,就已经来了3次。每次我到中国来的时候都会为中国城市的变化感到惊讶。中国经济的飞速发展为世界瞩目。这时,改革开放政策下,中国人民自由发挥本身所有的巨大潜力的结果。但与此同时,中国还存在地区间的贫富差距问题。为了实现进一步的发展,边远地区的人民必须努力改善自身状况,其中,最关键的就是,发展教育事业。
我的祖国日本,与中国不同,是个很小的岛国。自然资源十分匮乏。这样一个国家要成为发达国家唯一的途径就是依靠人力资源。也就是说,从古代起,就致力于学习和教育。古时候,日本向中国学习各种各样的东西。从种稻,养蚕,纺织,冶金,到儒学,佛教。几乎所有的一切都是从中国传到日本的。
日本还是目前除中国以外唯一使用汉字的国家。不过,日本从明治维新以来,成功地活用汉子。吸取了欧美的近代科学技术和哲学思想,并通过共同的汉字,将这些近代文明传到了中国。
贵国的温家宝总理在今年4月访问日本时,在国会发表了非常动人的演讲。他在演讲中,也提到了,中日两国长期以来相互学习的历史。
他指出:
中日两国友好交往,历时之久,
规模之大,影响之深,在世界文明发展史上是罕见的。这是我们共同拥有的历史传统和文明财富值得倍加珍惜,代代相传,发扬光大。
我对此深有同感。作为中国文明的受益者我认为中国人民和日本人民应该平等地互相学习,互相帮助。日本财团的援助事业,如果,能为中日两国人民的交流做出贡献将是我们无上的荣幸。
中日两国在长期相互交流的历史中,拥有很多共同点。在云南,有一点尤其突出。
那就是,日本的传统习俗与云南少数民族的习俗,有许多有趣的相似之处。
比如说,红米饭和豆豉,等等。
这样,虽然远隔重洋很多日本人在中国各地之中,对云南抱有特别的亲切感和兴趣。
在亚洲教育友好协会的帮助下,建成新校舍的这两所小学与日本的两所小学结成了姐妹学校。将来,中日两国的孩子们会互相通信,交换照片,图画,进行各种各样的交流吧。我想,通过这样的交流,担负着中日两国未来的孩子们一定会增进两国的友好和相互理解。这该有多么好啊。
中国有句俗语,十年树木百年树人。
人才的培养不是一朝一夕就能完成的。
但是,正因为如此,才更需要长期致力于教育事业。百年大计,教育为本,希望我们的学校建设事业,能为中国的人才培养,尽到绵藻致力。 谢谢大家。

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(日文)
 雲南省政府閣下、ならびにご臨席の皆様、本日は落成式おめでとうございます。
日本財団を代表して、皆様にご挨拶できることを大変光栄に存じます。

 立派な新校舎が出来たことを誰よりも喜んでおられるのは、生徒さん、先生、そして、父兄の皆さんだと思いますが、実は、私自身も、今日のこの日を心待ちにしていました。その理由は2つあります。まず第一の理由について、ご説明します。
 初鹿野惠蘭さんと知り合ったのは、もう6年前になります。そのとき以来、日本雲南聯誼協会の立派な活動を知るにつけ、日本財団として、惠蘭さんのお仕事をお手伝いできないものかと、ずっと念じておりました。ようやく、今回、アジア教育友好協会を通じて、雲南省の2つの学校で、新校舎の建設をお手伝いできたことをとても嬉しく思います。
 2番目の理由は、もっと個人的なものです。実は、この学校建設の事業が始まることになったとき、私は惠蘭さんと約束をしました。それは、落成式には必ず駆けつける、そして、中国語でスピーチをする、と言うことです。そして、私は、中国語の勉強に取り組みました。途中、何度か挫折しそうにもなりましたが、こうして、いま、その約束を果たせたことに、私は大変満足しています。

 日本財団は、日本最大の民間助成財団として、日本の内外で様々な人道事業、慈善事業に取り組む人々を、財政的に支援して来ました。我々の基本的な考え方は、「自ら努力する人に、その機会を与えよう」というものです。そのような考え方の下、医療、農業、障害者、奨学金、文化交流など、様々な分野での事業を支援しています。私たちは、ほとんど総ての事業分野で、一番大事で、中核を占めるものは、教育であると考えています。従って、医療教育、農業教育、障害者教育などに力を入れて来ました。
 こうして、過去約30年の間で、日本財団が、日本以外の国で、支援してきた教育関連プログラムの受益者の数は、累計で3万人にもなりますが、このうち、中国人の受益者が国別では最大で、8000人に達しています。日本財団は、日本でも最も長期にわたって、中国人民への支援に取り組んできた財団である、ということが出来ます。

 日本財団は、雲南省では、雲南大学への奨学金、3年前に終わりましたがキャッサバ農業指導、などの事業を支援して来ました。キャッサバ農業プログラムの関係で、私は3年前に雲南省に来ています。今回で2回目です。しかし、中国へは、これまでに30回くらい来ています。今年は、北京や、上海にすでに2回、今回が3回目になります。
 私は、毎回、中国に来るたびに、中国の都市の変貌に驚かされます。中国経済の急速な発展は世界中の人が注目しています。それは、経済の自由化によって、中国人民に本来備わっている大変優れた能力が、自由に発揮されるようになったからでしょう。しかし、まだ、地域間の格差が大きいなど、の課題が残されています。更なる発展のためには、辺境の人々も、努力して、自らの状況を改善して行く必要があります。その鍵を握るのが教育でありましょう。

私の国、日本は、中国と違って、天然資源は殆ど何もない、大変小さな島国です。その日本が先進国になれたのは、唯一、人的資源があったためだ、といわれています。それは、即ち、古くから、学習に力を入れ、教育に力を入れてきたためであります。
古来、日本は、中国からありとあらゆるものを学んで来ました。稲作、養蚕、紡績、冶金、儒教や仏教まで、ありとあらゆるものが、中国から日本に入ってきたといって過言ではありません。日本は、中国以外では、今でも漢字を用いて国語を表記する唯一の国なのです。
 しかし、日本は、明治維新以後、この漢字という、優れた表記手段を、活用して、欧米の近代科学技術や、思想哲学を巧みに取り込むことに成功しました。そして、今度は、日本から、漢字を共有する中国に対し、近代科学技術や、思想哲学が伝えられたのです。

 貴国の温家宝総理が、今年の4月訪日した際、日本の国会で素晴らしい演説をされ、多くの日本人に深い感銘を与えました。その中で、温総理は、日本と、中国の長い相互学習の歴史に言及されました。そして、総理は、日中間の友好的な交流は、時間の長さ、規模の大きさ、影響の深さからみて、世界文明の発展史上、まれにみるものであり、共通の財産であり、子々孫々に伝え、発展させていくべきものである、と仰っています。
 私も、温総理のお考えに、誠に同感です。私は、中国文明の受益者である日本の一人の国民として、日本人と中国人が、対等の立場で、相互に学びあい、相互に助けあうべきである、と考えます。日本財団の事業支援が、このような日中両国民の相互交流に貢献できるとすれば、こんなに嬉しいことはありません。

 永きに亘る交流の歴史を通じて、共通点の多い、日中両国ですが、ここ雲南の地には、もう一つ別の共通点があることが知られています。それは、日本の古来の習俗が、雲南の少数民族の風俗習慣と、多くの興味深い符合を見せるということです。例えば、お祝いに食べる赤飯、恋人同士の間の歌垣、大豆を発酵させた納豆、などは、海を隔てつつも、日本と雲南に見られる共通点です。従って、大変多くの日本人が中国の中でもとりわけ、雲南省に親近感と興味を持っています。

 今回、校舎が新築されたこの2つの小学校は、アジア教育友好協会の斡旋により、日本の2つの小学校と姉妹校提携を結ぶことになっています。これから、両校の子どもたちが、姉妹校提携を通じて、文通や、写真、絵画の交換など様々な交流を進めていくことになるでしょう。そして、これらの交流を通じて、日中両国の未来を担う子どもたちが、両国の友好と相互理解に貢献してくれることでしょう。何と素晴らしいことではありませんか。

 中国には、穀物は一年で育つ、木は10年、しかし、人材育成には100年かかる、ということわざがあるそうですが、人材は一朝一夕になし得るものではありません。しかし、であればこそ、息の長い教育の取り組みが必要です。百年の大計のなかで、このささやかな学校建設が中国の人材開発の大きな樹に育って行くことを祈念して、私のご挨拶に代えさせていただきます。ご静聴有難うございました。

2007年6月14日
日本財団常務理事 大野修一

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